足腰立たない老犬の筋力を鍛えるには?

犬も人間と同じく年をとればとるほど、
身体の様々な機能が衰えていきます。

ゴールデンレトリバーのような大型犬ともなると、
8歳のときにはもう人間で言う60歳を過ぎていると考えられ、
もはや立派な老犬です。

年を取った老犬は子犬のころに比べると
随分と筋力が衰えてしまいます。

目が悪くなったり食欲が衰えたり、
足腰が弱くなると、様々な症状が現れるようになります。

たとえば足腰の筋力が衰えた結果、踏ん張りがきかなくなり、
床・フローリングだと後ろ足がすべるようになったり。

階段の上り下りを怖がるようになるとか、
散歩に行っても途中で倒れたり何度も休憩をしたり。

足腰の筋力低下が関節炎を招いてしまい、
後ろ足をぴょんぴょんさせて歩くようになる犬だっています。


犬も人間と同じように、筋力低下に対して何の対策もしなければ、
足にドンドン力が入らなくなっていきます。

散歩の途中で何度も休憩するようになるだけではなく、
立ち上がることがすらできなくなってしまいます。

そうなる前に、やはり犬の筋力を強化してあげるべきですが、
具体的にどんな対策があるのかというと、

  • 老犬と欠かさずお散歩をする
  • 老犬の関節をマッサージする
  • 老犬のエサを意識して高タンパク質にする



という3つがあります。


老犬と欠かさずお散歩をする

足腰が立たない老犬の筋力強化の基本は、
なんといっても普段のお散歩です。

さすがに、雨風が強かったり、
あまりにも気温が冷え込んだ日は避けたほうが良いものの、
天気があまり悪くなければ、
欠かさず老犬と散歩に出かけるようにしましょう。

散歩はやっぱり、老犬にとってストレス発散にもなりますし、
全身運動になるので筋力強化もできます。

ストレスは、人間だけではなくて老犬にとっても良くないものです。

老犬がストレスを受けることによって食糞や徘徊など、
さまざまな問題行動を起こすようになりますし、
寿命を短くする要因となります。


人間で言えば、老犬の散歩は水泳をするようなものです。

ただもちろん、老犬の場合だと体力も落ちてします。

若いころに比べると1度に長い距離を歩けるわけじゃないので、
老犬のペースを見て、散歩の時間・距離を調節しましょう。

たとえば、1日15分を散歩の時間の基準として、
老犬の疲労具合を見て、短くしたり長くしてみると良いです。


老犬の関節をマッサージする

運動する機会が減れば減るほど、筋力が低下する以外に、
関節の動きがギクシャクするようになります。

関節とはいわば歯車のように骨と骨がかみ合っていますから、
骨同士の連動がぎこちなくなると、お互いに削りあってしまい、
それが関節炎につながることもあります。

人間と同じように関節に痛みを感じるようになり、
散歩に出かけるのを嫌がるようになります。

足を引きずるような光景が見られるようになったりしますが、
そうなってしまうとますます筋力低下に拍車がかかってしまうので、
関節マッサージをしてあげましょう。


youtubeで動画を探してみたところ、
関節マッサージとはちょっと違いますが、
リンパマッサージのやり方を紹介しているものがありました。

リンパの流れを良くするということは、
関節マッサージの効果も期待できるので、
参考にしてみてくださいね。


老犬のエサを意識して高タンパク質にする

足腰が立たない老犬の筋力強化には、
散歩で筋肉を刺激するだけではなくて、
エサも見直してあげるようにしてください。

一昔前の日本では、人間の残飯を与えるのが一般的でしたが、
犬はもともと狩猟目的で飼われてきた歴史がありますし、
犬の祖先は肉食のオオカミです。

犬はタンパク質を好む生き物であり、
タンパク質は犬の寿命も大きく左右することになります。

それに対して私たち日本人の食生活は、
欧米化が進んだとはいえまだ、たんぱく質の摂取量はそれほど多くはありません。

人間の栄養感覚で犬にエサを与えると、
実は犬にとってはタンパク質不足になりやすいんです。

筋肉を強化するためには運動だけではなくて、
筋肉のもとになるたんぱく質も欠かすことはできません。


ペットショップなどで手軽に購入できる市販の安いドッグフードの中にも
高タンパク質をうたっているものがありますが、
気を付けなければいけないのは、たんぱく質の質です。

死肉などが使われている場合もあり、
決して筋肉増強に効果があるとは言えないし、
逆に病気のリスクを高める危険性もあります

酸化防止剤や着色料、保存料には発がん性が認められているので、
将来ガンを発症するリスクが上がります。

トウモロコシなどの穀物(炭水化物)や
野菜(ビタミン類)も必要と言われば必要ではあるものの、
犬が食べても消化できない食べ物があります。

そんなものを食べさせ続けてしまうと消化器官に大きな負担をかけてしまい、
やはり犬の寿命を短くしたり、たんぱく質の吸収を妨げることだってあります。

足腰がたあtない老犬の筋力強化するには、やはり、
良質なたんぱく質が使われているドッグフードにすべきで、
おすすめなのがモグワンです。

モグワンは消化率の高い良質なたんぱく質だけが使われていて、
犬が消化できない穀物やビートパルプ(食物繊維)が含まれていません。

そのため、消化不良を起こして便秘になったり下痢になることもなく、
消化能力の衰えた老犬でも、バクバク食べてくれます。

小粒のフードなので小型犬の老犬でも食べやすく、
うんちの頻度が減って、1回のウンチの量が増える!
という隠れたメリット(?)もありますよ。
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変形性脊椎症・関節痛に注意

老犬の筋力が弱ったのかな?と感じるようになったら、
筋力低下以外にも、犬の歩き方がおかしくなることがあります。

  • 後ろ足を引きずる
  • ぴょんぴょんと跳ねるような歩き方する
  • ひざや足の付け根など関節部分を触られるのを嫌がる
  • 階段や段差を避けるようになった


といった症状に思い当たる場合、
変形性脊椎症・関節痛も疑ったほうが良いです。

骨と骨の間には、直接こすれあったりぶつかるのを防ぐために、
軟骨細胞という組織があります。

接触面がクッションのような役割をして骨を保護しているものの、
軟骨細胞が炎症を起こしてしまうのが関節炎。

老犬が肥満気味だったり、
散歩が短くて運動不足気味だと、
関節炎になりやすいです。

関節炎になってしまうと、
過度な運動で逆に症状を悪化させてしまうので、
家の中では階段の上り下りをさせないようにしてあげましょう。


老犬が後ろ足を引きずるようになったり、
カクンカクンとぎこちなく歩く様子が見られる場合、
変形性脊椎症という背骨の変形が原因かもしれません。

人間とは違って四足歩行をする犬は、
背骨が柔軟な動きをしています。

例えて言うならば、私たちが泳ぐときのようなフォームで
全身運動をしていて、その中心となっているのが背骨です。

柔軟な動くということはそれだけ稼働量も多く、
軟骨が炎症を起こす関節炎を起こしたり、
骨が削れて扁平な形に変わることがあります。

変形した骨が、神経に触れることで、
痛みを起こすようになるのが変形性脊椎症です。


犬は人間とは違い、きちんとしゃべることができず、
自分の症状を正確に訴えることはできません。

痛みがあっても、私たちに知らせるすべはなく、
ただ我慢をしてしまい、次第に運動量が減って、
足腰がさらに弱まるという悪循環を招くようになります。


単なる筋力低下で足に力が入らないんじゃなく、
変形性脊椎症・関節痛を起こしている疑いがある場合には、
早目に動物病院で受診して、
しかるべき治療を受けるようにしましょう。